2024/02/22 18:00
Producer's Story
佐藤シンビジウム園
▸お話をお伺いした佐藤シンビジウム園の佐藤善仁さんと睦美さんご夫婦
【お客様の声を大事に】
秋田県南部、横手盆地の南西部に位置する十文字町にて
洋ランの一種である「シンビジウム」を生産されている佐藤シンビジウム園さん。
シンビジウムは、豪華で可憐で、また開花期が長いことから、
胡蝶蘭(コチョウラン)と同様に贈答用としても人気があるお花です。
品種も様々あり、ピンクひとつとっても何種類もの色があり、花の大きさも香りも全く違います。
そして特筆すべきは、花の中でもトップに入るくらい長持ちする花であること。
まるで魔法をかけられたかのように、綺麗な姿を2~3ヶ月近く楽しめます。
▸12月末に知人からもらったもの。2月中旬に写真を撮りました。時をかけるお花です。
そんなシンビジウムは、鉢花が一般的ですが、
鉢だと「その品種しか楽しめない」「場所を取られる」
「咲き終わったあと鉢だけ残ってしまう」などの声があったそう。
切り花であれば、『花瓶にいけて好きな場所に置く』
『様々な色を混ぜてアレンジする』等といったことが可能になります。
そこで、お客様のお声にお応えする形で
佐藤さんは「切り花専門」でシンビジウムを生産されています。
【東北唯一の産地】
シンビジウムは寒さに強いお花ですが、
東南アジア生まれのため温暖な気候で育てられることが多く、
佐藤シンビジウム園さんがある横手市十文字町は “東北唯一”の産地 です。
雪国秋田で寒さに負けずに育った佐藤さんのシンビジウムは、
引き締まっていて、とても立派!
なんでも、秋田は夏場の気温の寒暖差を活かせるのでシンビジウムの品質が良くなるんだそう。
関東の市場では最高値がつけられることも多々あるそうで、
まさに “目利きのプロが選ぶ” 高品質のシンビジウムなのです。
▸1月の様子(2024年は暖冬のため、例年に比べて雪が少ないです)
【どのシーンにも合うものを】
佐藤さんは、花の大きさにもこだわっていて
大輪で“輪数の多い”シンビジウムを多数育てています。
存在感のあるシンビジウムを作る事にこだわりを感じているのだそう。
また、近年のミニアレンジブームもあり、
一本挿しや、ミニアレンジにも気軽に使えるような小ぶりなシンビジウムも育てられています。
花の流行りを常に取り入れ、“どのシーンにも合うシンビジウム”を作る努力をされています。
▸2~3本でもシンビジウムなら部屋が一気に華やかになります。
【小さな積み重ねを大切に】
栽培にあたり工夫している点についてお伺いしたところ、
品質を良くするために季節に応じた対策や、通年を通して適度な肥料・水やり等
シンビジウムの最盛期と言える年末に綺麗に咲くよう“日々の小さい管理の積み重ね”を大切にされていました。
例えば、夏場は1番の暑さが来る前にハウスのビニールを外し葉っぱが焼けない様に対策を取ったり、
冬場はハウス内の気温を一定に保つなど、そういった細かい管理を怠りません。
実は佐藤さん、夏場はお盆や秋の彼岸用に露地栽培でキクもやっており(約16万本!!)
シンビジウムの水管理と並行してキクの消毒や出荷の作業も行うため、お盆前は特に忙しいそう。
シンビジウムが咲くのは年末なので、まずはキク優先で...とはいかず
「咲いてない時期(夏場)の観察も欠かしません。」と佐藤さんは言います。
なぜなら「シンビジウムは“夏の管理が結果に直結する”」からなんだそう。
“基本的な事ですが、私達はそれが1番大切だと思ってます。”とのお言葉が印象的でした。
シンビジウムの花言葉を調べてみると「飾らない心」「高貴な美人」「華やかな恋」など様々ありますが、
佐藤さんから教えてもらったのは「誠実な愛情」という言葉。
シンビジウムって、花が咲くまでに3~4年かかるんだそうです。
佐藤さんのところで、花が咲くまではもちろん咲いてからも、
じっくり時間をかけて“誠実な愛情”で大切に大切に育てられているシンビジウム。
だからこそ、この花言葉が一番に出てくるんだなと思いました。
お花を作っている農家さんのことを知り、
真心を込めて作られた商品を産地直送で購入することによって、
現地の農家さんをもっと『応援』したい。
そんな想いでお花を買っていただく方が増えていくと嬉しいなと思っています。
▸ハウスは全部で13棟
▸色とりどりのシンビジウム。佐藤シンビジウム園さんでは約25種を育てられています。
佐藤シンビジウム園さんの商品はコチラから↓
■≪3月下旬までの期間限定商品≫【雪国育ちを産地直送で】シンビジウム(切り花/ご家庭用サイズ6本セット)
■≪3月下旬までの期間限定商品≫【雪国育ちを産地直送で】シンビジウム(切り花/ご家庭用サイズ3本セット)
【佐藤シンビジウム園】
所在地:秋田県横手市十文字町睦合地区
(文責:奥良美)