2024/03/20 12:00
Producer's Story
ほそかわ農園
▸お話をお伺いした、ほそかわ農園 細川博之さん
【「ほそかわ農園 7代目」としての就農】
秋田県横手市十文字町にて「UMOSORO」というブランドで果樹農家をされている
ほそかわ農園7代目の細川博之さん。
りんご農家としては4代目にあたる細川さんは、
もともと東京の方でデザイン・出版関連の仕事をされていました。
2011年、記録的な大雪の影響で実家の大きな木がバリバリ折れてしまったことが大きなきっかけとなり、
その後、就農されました。
現在は、ほそかわ農園の中で博之さんが果樹を担当。
りんごをはじめ、桃やさくらんぼなど、こだわりと愛情の詰まった最高の果実づくりを実践されています。
▸シンプルで洗練された林檎ジュースのパッケージ
【原材料は生食でも食べられる美味しいりんご】
通常、りんごジュースには、「ピンコりんご」と呼ばれる糖度が少ないものや規格外等、そのままでは商品にならないのりんごを使用される場合が多く、
また、様々な農家さんのりんごが混ざっている商品も数多くあります。
そんな中、細川さんは
自分の家で採れた、生食で食べても美味しいりんご “だけ” を使った、りんごジュースを作りたいと思ったそうです。
そして完成したのが「UMOSORO『十文字町』無添加100%林檎ジュース」。
酸味と甘みのバランスが良い “ふじ”と、細川さんが惚れ込んだ香り豊かで甘い “はるか” の
2つの品種をブレンドした贅沢な林檎ジュースです。
(ちなみに、はるかは生食で売った方が高く売れるそうですが、あえて林檎ジュースにされています。)
この「十文字町」という名前は、
かつて地元十文字町のために尽くした細川さんの祖父を思い、
細川さんがどうしても付けたかった名前なのだそうです。
▸林檎ジュースに使われている"ふじ"と"はるか"
葉とらずりんごの美味しい見分け方を細川さんから教わりました。
まず一つ目は、持った時に重いこと。
蜜などの水分を多く含んでいるため重くなります。
そして、二つ目はおしりの部分がアメ色であること。
これは、“熟している” というサイン。
青色から黄色へ、そしてアメ色に。黄色が抜けた瞬間が一番の食べ頃なんだそう。
こういったりんごをジュースに加工しているのですから、美味しくないはずがありません。
【りんごの生理を知る】
細川さんは、りんごを作って11年くらいだそうですが、
5か所ある畑の中で、1か所は林檎ジュースに使用するりんご専用の畑となります。
樹齢が50~60年の木、黒い土、そしてこだわりの栽培方法から
この美味しいりんごが生まれています。
こだわりの栽培方法とは、極力【自然の力でりんごを育てる】こと。
化学肥料はもちろん、動物性堆肥も使いません。
また、草生栽培といって、草をあまり刈らず、また枯らさず
その草が土に戻り、土壌を良くしていく方法を実践されています。
薬剤もできる限り減らします。
赤いりんごにするために通常行われる葉っぱ摘みも行いません。
葉っぱを摘まないことで、その分お日様から栄養をたっぷりもらい、うんと甘くなるから。
特に大事にしているのは剪定作業。
枝を切ることにより、
老いた木が、切った部分を取り戻そうと若々しく成長する現象が起こるそうです。
木のポテンシャルを一番に発揮させるため、
余計なものは使わず、余計なことは行わず。
木の生理を大切にする環境づくりに励まれています。
葉っぱを無理に摘み取らなくとも、秋には葉っぱが自然にドサッと落葉したり。
雨が降りすぎて木が元気になりすぎてしまい、美味く熟さなかったり。
色々なお話を聞きながら、りんごの木という生き物と向き合って営むことの難しさや偉大さを感じました。
細川さんのお話は、横手で育ち、りんごは身近にあったけども
育て方などは知る機会がなかった私たちにとって、とても新鮮で魅力的。
一つ一つの言葉から、りんごへの愛情と情熱を感じました。
【生まれも育ちも、クロスロード。】
「生まれも育ちも、クロスロード。」ということばから
「UMOSORO」というブランド名が生まれています。
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日本で一番大きな盆地、横手盆地の端っこ。
ここでは山や傾斜が多く稲作に向いてないことから林檎栽培が昔から続けてこられました。
ほそかわ農園もその一つです。
雪は、大雪。毎年2m降ることもざらで、雪が積もれば
カンジキ履いて樹が折れないよう雪を掘ったり、
冬は私たちに自然の過酷さを身をもって教えてくれます。
春、その雪が多くのミネラル成分を含んで溶け土に還り栄養の源となります。
私たちの畑に土に世界に通用する価値の資源があると気づくことは重要です。
この土地を選んだわけではありませんがここで生まれ、ここで育ち、たくさんの思いと交わる。
UMOSOROは交差点のようなものと思ってください。
それぞれの食卓に寄り添ったり、おやつや特別だったり、
あなたの生活の文脈に全てを委ねていきます。
UMOSORO
細川博之
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「生まれも育ちも、クロスロード。」
ということばには、この十文字町という場所への誇りと愛情。
ここから生まれる未来への期待が込められていると感じました。
後継者不足や害獣被害などの地域課題は
この十文字町でも深刻な問題となっていますが、
県外からの新規就農者が増えるなどの希望にもあふれています。
大量生産を重視されてきた時代から、
食の品質を求められる時代に変化してきています。
秋田の十文字で育った、質の高い美味しい林檎ジュース。
細川さんにどんなときに飲んでほしいジュースですか?と尋ねると、
「特別な日じゃなくていい。日常の中にあってほしい。」とおっしゃっていたのが印象的でした。
【日常にそっと馴染む林檎ジュース】として、
大人から子どもまで、たくさんの方から愛される商品になっていきますように。
ほそかわ農園さんの商品はコチラから↓
■≪gift box 10パック入≫【ジュース専用に育てたりんごを使用!】ふじ×はるか『十文字町』林檎ジュース
■≪ご家庭用 20パック入≫【ジュース専用に育てたりんごを使用】ふじ×はるか『十文字町』林檎ジュース
【ほそかわ農園】
所在地:秋田県横手市十文字町腕越字北軒端22
(文責:奥颯人)