2024/12/17 18:52
Producer's Story
秋田屋株式会社
▸お話をお伺いした、秋田屋株式会社 渡部章久さん・美樹子さん
【秋田の米を海外へ】
年間200トン以上の秋田県産米を海外へ輸出している秋田屋株式会社さん。
2008年、母体である樽見内営農組合(法人化前)にて渡辺一男組合長が受けた一つの依頼が海外展開のきっかけでした。
その依頼とは、秋田県庁よりシンガポールの伊勢丹で行われる「北東北フェア」にあきたこまちを輸出してほしいというもの。
当時、秋田県内では米を海外に輸出をしているという話はほとんどなく、組合員からは反対もあったそうです。しかし、事業の拡大と農業の発展、そして海外展開への希望を持ち、自社で栽培したお米から輸出を始められました。
そしてその後、秋田県産以外の米も輸入したいという取引先の要望を受け、2014年にA-FIVEさんの投資を受けつつ兵庫県の会社と共同で、米の輸出を行う秋田屋株式会社を立ち上げました。(現在は自社のみで経営を行っているそうです)
当初は10トン程度であった米の輸出量もみるみる増加。
現在では年間200トン以上のお米を輸出し、2024年は300トン程度になる見込みだそうです。
▸出荷される秋田県産米
【海外からの評判】
秋田屋さんのお米は、主にシンガポールやイギリス(ロンドン)への輸出が大半を占めているそうです。特にメインの輸出先となっているシンガポールでは、日本産米への興味が高まっているとのこと。
家ではお米を食べない文化で、以前は粘り気のある米が嫌われていましたが、今は印象が変わってきているんだそう。
なんと、ミシュランガイドに選ばれる飲食店でも、秋田屋さんのお米が使われています。
渡部さんが現地を訪れる際には、飲食店さん向けに自ら美味しいお米の炊き方をアドバイスしに行くこともあるのだとか。
また、最近ではアメリカのボストンで開催される「Japan Festival Boston」でおにぎりを販売されました。梅干しを入れたおにぎりは、現地のヴィーガンの方にも人気だったそうです。
また、地元横手市出身の漫画家「きくち正太先生(※)」の描きおろしであるパッケージのイラストも海外の方に人気があるとのこと。パッケージを見て、秋田屋さんのお米だと覚えてくれる方もいらっしゃったそうです。
そんな海外でも人気の秋田屋さんのお米作りには、どんなこだわりがあるのでしょうか?
▸稲刈りの様子
【秋田屋が取り扱う、こだわりのお米】
秋田屋さんで取り扱っている米は、「環境に優しい農業」にこだわりを持って作られたもの。
秋田屋さんの米作りを行っている「樽見内営農組合」さんは、2016年にASIAGAP認証を取得。生産工程改善の取り組みや農業人材の育成などにも注力されており、消費者のみなさまに安全で安心なお米を届けられるよう日々尽力されている農場です。
樽見内営農組合さんで生産されるお米は、慣行栽培から化学肥料と農薬の使用を5割以下に抑えて栽培し、秋田県特別栽培農産物として認証を受けているものです。
いわゆる特別栽培米と呼ばれているお米ですね。
また、籾すりをする際に出る稲の籾殻(もみがら)は、地域の畜産業者と連携して堆肥の材料とし、その堆肥を圃場に施用することで循環型農業を意識した農場経営を行っています。
また、スマート農業やIT技術の活用にも積極的にチャレンジ。
直進アシスト機能がついたトラクターや田植え機によって、スマート農業の活用にも注力しています。
▸機械乾燥の風景 一つ一つの作業を丁寧に行っています
【「違いが分かる米」づくり】
秋田屋さんで販売しているあきたこまちは、一般的なものと比べて甘みが強いのが特徴的。
同じあきたこまちという品種の中でも違いが出てくるんですね。
「『作る場所』と『作る人』によって、味の違いが出てくる。」
「それが味わった方に伝わる米だと思っている。」
と、渡部さんは言います。
秋田屋さんのお米を食べて「あきたこまちのイメージが変わった!」という声もあったそうです。
豊かな自然の恵みと、農業に携わるみなさんの愛情が詰まった、秋田屋さん自信作のあきたこまち。
ぜひ、たくさんの方にお届けしていきたいと思います。
(※)きくち正太先生
1961年生まれ、秋田県横手市大森町出身の漫画家。週刊少年チャンピオンにて漫画家デビュー。
「三四郎2」(さんしろうのじじょう)、「そばっかす」、「きりきり亭のぶら雲先生」、「おせん」、「瑠璃と料理の王様と」他、イラスト、キャラクターデザイン等作品多数。(秋田屋株式会社 https://akitaya.jp/kikuchishota/ より)
▸秋田屋さんの特別栽培米 あきたこまち
秋田屋株式会社の商品はコチラから↓
■【海外で人気のあきたこまち】 令和6年産 特別栽培米 あきたこまち[5kg] 秋田屋株式会社
https://akitaiimono.official.ec/items/95141667
【秋田屋株式会社】
代表取締役:渡部 一男
所在地:秋田県横手市平鹿町樽見内字三ツ屋92-1