2024/05/10 12:40
Producer's Story
シバタ食品加工
▸お話をお伺いした、シバタ食品加工の地主知加子 代表
【シバタ焼肉のたれが誕生するまで】
秋田県内において大人気の商品である「シバタ焼肉のたれ」。現在は首都圏を含めた県外にも広く知られている商品です。
シバタ焼肉のたれが誕生したのは昭和59年のこと。
当時地元の酒蔵「日の丸醸造株式会社」でサラリーマンをしてた創業者の柴田勝治さん。営業で関東に行った際、目にしたのは食堂で焼肉をしている家族の姿。横手では見たことない光景に「いずれ焼肉の時代が来る!」と確信。
そこからは、毎日のように家で焼肉のたれを試作。そのときに試食係となっていたのが、創業者の次女で、シバタ食品加工 2代目の地主知加子さんと、お姉さま。子どもは素直なので、その率直な意見を参考に作られていったのだとか。
なお、シバタ焼肉のたれのパッケージにも書かれている特徴「手造り」「無添加」というワード。
実は現社長の知加子さんは、からだが弱くアレルギーもあったため、勝治さんが「無添加でやる!」と決めていたのだそうです。こうして、保存料、化学調味料を使わない焼肉のたれができました。
今でこそ無添加食品などのワードを目にする機会が増えましたが、昔はそんなことはなかったそうで。ですので、発売当初から安心な食品として地元の学校給食などにも使われていたそうです。
▸昔ながらのパッケージ「シバタ焼肉のたれ」
秋田県内において大人気の商品である「シバタ焼肉のたれ」。
現在は首都圏を含めた県外にも広く知られている商品です。
シバタ焼肉のたれが誕生したのは昭和59年のこと。
当時地元の酒蔵「日の丸醸造株式会社」でサラリーマンをしてた創業者の柴田勝治さん。営業で関東に行った際、目にしたのは食堂で焼肉をしている家族の姿。横手では見たことない光景に「いずれ焼肉の時代が来る!」と確信。
そこからは、毎日のように家で焼肉のたれを試作。
そのときに試食係となっていたのが、創業者の次女で、シバタ食品加工 2代目の地主知加子さんと、お姉さま。
子どもは素直なので、その率直な意見を参考に作られていったのだとか。
なお、シバタ焼肉のたれのパッケージにも書かれている特徴「手造り」「無添加」というワード。
実は現社長の知加子さんは、からだが弱くアレルギーもあったため、勝治さんが「無添加でやる!」と決めていたのだそうです。こうして、保存料、化学調味料を使わない焼肉のたれができました。
今でこそ無添加食品などのワードを目にする機会が増えましたが、昔はそんなことはなかったそうで。
ですので、発売当初から安心な食品として地元の学校給食などにも使われていたそうです。
▸昔ながらのパッケージ「シバタ焼肉のたれ」
【手造りへのこだわり、素材へのこだわり】
シバタ焼肉のたれは何種類もの素材で作られていますが、そのほとんどが特注品や自家製の特別なもの。
例えば、隠し味のお味噌。お味噌は同じ横手市にある「羽場こうじ店」さんで麹を買ってきて仕込みます。お醤油は、潟上市の小玉醸造さんで専用に作ってもらっている無添加の本醸造醤油。梅漬は、種取りから漬け込みまですべて手作業、自家製です。
焼肉のたれの作業工程を見ても皮むきやカットなど、すべて本当に手作業です。唯一機械化されているのは瓶詰め後の打栓。ちなみに、この打栓機も特注品なんだそうです。
素材へのこだわりもすごいです。
シバタ焼肉のたれの中でも、たくさん使われる「りんご」。りんごは地元横手市産の甘さと酸味のバランスが良い「サンふじ」を使用。そのまま食べても美味しいりんごを契約農家さんから直接仕入れ、贅沢に使用しています。
また、生姜や鰹は高知県産、玉ねぎや根昆布は北海道産、煮干しは鳥取県産と、全国各地からイイモノと判断できた材料を集め、“こだわりの素材のみ”を使っています。
もともと大好きな商品でしたが、こんなにも手間暇かけて作られているのだと知ると余計に美味しく感じます。
▸作業風景1 【左上から時計周りに】(1)自家製味噌、(2)玉ねぎの皮むきをむいているところ(3)りんごや生姜をミキサーにかけているとこる(4)大きな鍋に具材を入れてコトコト煮ているところ
▸作業風景2(5)煮ている鍋の中身、(6)タレを瓶詰めしているところ(7)打栓機で打栓しているところ、(8)地下庫で熟成中
シバタ焼肉のたれは何種類もの素材で作られていますが、そのほとんどが特注品や自家製の特別なもの。
例えば、隠し味のお味噌。お味噌は同じ横手市にある「羽場こうじ店」さんで麹を買ってきて仕込みます。お醤油は、潟上市の小玉醸造さんで専用に作ってもらっている無添加の本醸造醤油。梅漬は、種取りから漬け込みまですべて手作業、自家製です。
焼肉のたれの作業工程を見ても皮むきやカットなど、すべて本当に手作業です。
唯一機械化されているのは瓶詰め後の打栓。ちなみに、この打栓機も特注品なんだそうです。
素材へのこだわりもすごいです。
シバタ焼肉のたれの中でも、たくさん使われる「りんご」。りんごは地元横手市産の甘さと酸味のバランスが良い「サンふじ」を使用。そのまま食べても美味しいりんごを契約農家さんから直接仕入れ、贅沢に使用しています。
また、生姜や鰹は高知県産、玉ねぎや根昆布は北海道産、煮干しは鳥取県産と、全国各地からイイモノと判断できた材料を集め、“こだわりの素材のみ”を使っています。
もともと大好きな商品でしたが、こんなにも手間暇かけて作られているのだと知ると余計に美味しく感じます。
▸作業風景1 【左上から時計周りに】
(1)自家製味噌、(2)玉ねぎの皮むきをむいているところ
(3)りんごや生姜をミキサーにかけているとこる
(4)大きな鍋に具材を入れてコトコト煮ているところ
▸作業風景2
(5)煮ている鍋の中身、(6)タレを瓶詰めしているところ
(7)打栓機で打栓しているところ、(8)地下庫で熟成中
【限定品と柿酢入りシバポン】
ここまでは他に記事にも書かれている話ですが、
今回はこれまであまり語られてこなかった限定品と柿酢入りシバポンについても聞いてきました。
まず、限定品について。
限定品は、①100%国産にんにく使用、②王林仕立て、の2種類。
①は赤キャップの【国産にんにく100%[限定品] 】
その名の通り国産にんにくを100%使用した商品です。
さらに現在は県産にんにくを入手できたので、国産というより秋田県産にんにく100%の商品です。
シバタのたれ製造初期は、国産にんにくを一粒一粒、丁寧に皮むきして使用していました。
そのときの味に少しでも近づけるべく、数量限定品という形で製造されています。
②は緑キャップの【王林仕立て[限定品] 】
爽やかな風味が特徴のりんご「王林」を使用した商品です。
通常版はりんごの王様「ふじ」を使用していますが、契約農園からふじを仕入れた際におまけでもらった「王林」で試しに作ってみたら、これまた絶品。子どもたちにもウケが良かったので商品化したそうです。
ちなみに、王林は足が早いので届いたらすぐに加工していきます。シバタ焼肉のたれは王林から仕込みが始まります。
こちらも①と同じく、県産にんにくを使用しています。
①②が手に入るのは、地元でも本当にごく一部の店舗のみ。
次に【柿酢入りシバポン】について。
“柿が赤くなると、医者が青くなる” あまり知られていないけど、意外と柿は栄養価が高いみたいです。
調べてみると、ビタミンCの他にもカリウム、β-カロテン、タンニン、食物繊維など様々含まれていました。
そんな柿の成分を年がら年中取れたらいいなということで、開発されました。
ちなみに、使われている柿をどこから仕入れているのか尋ねたところ、なんと親戚の農家さんの畑の一部を借りて柿の木を植えていて、その柿を使っているのだそう。ですので、シバポン作りは柿の収穫作業から始まります。
収穫が終わると、今度は酢漬けを作ります。柿のエキスが酢に抽出され酢漬けが出来たら、ろ過して柿酢が完成です。
その自家製柿酢に、だしベースや醤油を入れて、シバポンの出来上がりです。
焼肉のたれもそうですが、シバポンも何度も試作を繰り返した末に完成しました。
酢の中に柿を入れると最初は濁り、時間が経つにつれ液体が澄んでくるのだそうですが、最初は何もかも手探りなので分からなくて捨ててしまったこともあるそうです。
こちらの商品のお味は、一般的なポン酢より酸味が抑えられています。ですので、お酢が得意ではない方や、お子様にも好評なんだそうです。想像よりも、だしや醤油の味があるので、お醤油の代用品として日常使いできる優れものです。
【変わらない味】
シバタ焼肉のたれは熟練の調理技術をもつ方たちによって、手作業で造りだされています。
全商品共通のこだわりは、食べ終わった後に舌に残らないものを作ること。
また、焼肉のたれの仕込み期間はすべての材料が新鮮な状態で揃い、雑菌の発生しにくい冬場(12月~3月)のみ。毎年同じ味になるようにレシピに忠実に作ります。
時代に合わせて変わっていくことも大事ですが、変わらないことも大事。
シバタ食品加工さんでは、先代のお父様が開発した味を変えないよう、変わらない味を守り続けています。
シバタ食品加工さんの商品はコチラから↓
■【国産にこだわった限定生産品】シバタ焼肉のたれ (国産にんにく100%・王林仕立て)・柿酢入れシバポン 詰め合わせセット
【シバタ食品加工】
代表:地主 知可子
所在地:秋田県横手市十文字町腕越山道端75−17
(文責:奥良美)